交易と心性

〜商業文化史の表層と深層〜

 

太陽プロジェクト、2003年3月出版  

ISBN : 4-925206-04-4   2500 E

 

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目 次

 

序 章 
  1「カミナリさま」と「いただきます」から考える 

  2 現代人の特異性
   
第1章 心性と商業神

 1 異界にふれる心性

   (1)虹と市:ヒトの心性、モノの霊性、神の聖性

      *虹:天からのメッセージ

      *市:ヒト・モノ・神

   (2)異界のリアリティ

      *人間界と異界  *罪と贖い

 2 市神・商業神

   (1)異界からの使者・商業神

      *神々との交信  *市の神

   (2)泥棒と商業の神ヘルメス

      *トート・ヘルメス・メルクリウス

      *ギリシア神話とヘルメス

      *杖・蛇・牛・サンダル

      *多彩なヘルメス信仰

   (3)七福神:エビスと大黒

      *聖地巡礼:遍路と商業路

      *エビス:日本古来の商業神

      *大黒:インド起源の商業神

      *エビス大黒:二神併祀

   (4)弁才天(七福神2)

      *弁才天から「弁財天」へ  *銭洗弁天

      *銭を洗う:その心性と霊力

   (5)関聖帝君

      *チャイナタウンと関帝廟

      *関羽:武神から商業神へ

      *中国人の商業観

   (6)稲荷信仰・財神の諸相

      *聖と賤の転換:稲荷信仰  *財神信仰

第2章 身分制社会の商業世界

 1 身分と商い

   (1)身分制度と商人

      *福翁の悲憤と「後ろ向きの改革」

      *士農工商

   (2)商人観の諸相

      *商人とは?  *儒家の賤商観と抑商論

      *荘子の商人論

      *中国思想における商業肯定論

      *江戸期の商人観

 2 中世商人の心性史

   (1)ヨーロッパにおける商人身分の位置づけ

      *キリスト教と商人

      *ギリシア・ローマの思想と商人

      *賤民としての商人

   (2)音楽と時間と商人

      *時間の世俗化と商人  *時間と音楽

第3章 チューリップ狂と阿呆船の時代

 1 中世世界とチューリップ

   (1)チューリップ女神の謎

      *フローラとフールたち

      *チューリップの狂騒曲

   (2)チューリップと人間の出会い

      *聖書の中の花  *シャロンのバラ

   (3)中世ヨーロッパにおけるチューリップの不在

      *消えたチューリップの面影

      *ユリの名の影に

 2 世界システム興隆の裏舞台

   (1)「近代世界システム」の成立と球根改良熱

      *対立と統合  *中核と周辺

   (2)平和の使者が伝えたチューリップ

      *平和のシンボル *平和の使者ビュズベック

 3 チューリポマニアの虚栄の市

   (1)チューリップ栽培熱の伝播と油絵技法の確立

      *ヨーロッパに伝わったチューリップ

      *絵画技法とチューリップ

      *油絵技法の確立

   (2)クルシウスと近代園芸のはじまり

      *ヨーロッパにおけるチューリップ愛好熱の高まり

      *チューリップと園芸庭園

      *チューリップ栽培熱の伝播

   (3)虚栄の市:

       チューリップ狂 Tulipomania」時代の到来

      *オランダの台頭  *新貿易システムの登場

      *チューリップ狂騒の時代 

      *チューリップの魔法  *黒いチューリップ

      *チューリップ狂騒の破綻

   (4)黙示の象徴としての静物画:

       「ヴァニタス」画の予言

      *「動の時代」と「静の絵画」

      *自然の観察の描写:宗教画からの離脱

      *静物画にひそむ「ヴァニタス」

      *黙示の象徴としてのチューリップ画

 4 市と道化と旅芸人

   (1)祝祭空間としての市

      *演技と道化  *祝祭と市

   (2)西欧中世のテキ屋

      *だじゃれとインチキの演技  *乱痴気騒ぎ

      *吟遊芸人たち  *したたかな旅芸人

      *逸脱と自由

第4章 食肉文化と肉商人

 1 食肉文化の変貌と肉商人

   (1)禁欲と肉食

      *牛の肉  *禁欲と肉食の矛盾

   (2)中世における肉食と肉商人

      *肉食の普及  *鳥獣肉の流通

   (3)肉商人抬頭の基盤

      *行商祭と肉商人  *羊肉・豚肉・牛肉の値

      *ガルガンチュワの新世界

 2 市場革命とセールスマンの誕生

   (1)食肉の「市場革命」

      *食物生産の拡大  *商人の専門化と機能分化

   (2)セールスマンの誕生

      *肉商人の分化  *セールスマンの台頭

 3 豚肉の共和国から牛肉の帝国へ

   (1)大豚食連邦:豚肉共和国としてのアメリカ

      *豚の共和国  *牛の移入と野生化

      *牧畜業の展開

   (2)Big Eating の流儀と奴隷制社会

      *放牛地・奴隷制プランテーション・インディアン

      *質より量の食文化  *奴隷の食事

   (3)牛肉のフロンティア

      *牛肉の調理法と消費量

      *カウボーイと牛の王国

   (4)牛肉帝国と大衆消費社会

      *営利至上主義のビジネス

      *大衆消費社会のマクドナルド化

第5章 商品広告と人種的偏見

 1 異界の住人インディアン

   (1)Trade Cards と大衆心理

      *ユニークな広告媒体

      *トレードカードの普及と問題点

   (2)noble savage ignoble savage :

       先住民に対する両義的イメージ

      *「高貴な野蛮人」と「無知な野蛮人」

      *カードの中の虚像

      *西部フロンティアの原初心性

 2 サンボ像と広告:アフロ・アメリカンへの偏見

   (1)Trade Cards と「サンボ像」:

       黒人に対するステレオタイプの再編

      *Black Exodus  *サンボ型黒人像の形成

 3 アメラジアンへの歪んだまなざし

   (1)黄禍論における差別と偏見

      *中国人労働者の大量移民  *黄禍論の台頭

      *中国人の弾圧・排除

   (2)Yum Yum 娘:誤解の中の日本人

      *日系移民への理解と誤解:Yum Yum

      *誤解と差別:戦争への構図

第6章 新たな異界

 1 「死の商人」の楽園

   (1)モンスター国家アメリカ

      *富国強兵と死の商人  *桁違いの軍事費

   (2)楽園の原資

      *もうかる軍需産業  *「死の商人」の楽園

 2 新たな異界

   (1)新たな異界の形成

      *自由から変化へ  *楽園の明と暗

   (3)友を待つモンスター

おわりに

あとがき

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