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プロジェクト保津川

public economics

公共経済学(金曜日,2講時:通年)

この講義では,政府の役割について経済学の面から考えます.私たちの身近には多くの財政問題,たとえば電力の自由化などの規制緩和,直間比率(直接税と間接税の比率),年金財政問題,介護保険制度,医療保険制度,国際の維持可能性などがあります.少子高齢社会の到来を迎え,山積するこのような財政問題の解決は急務となっています.しかし,財政問題の本質を理解することは容易ではありません.このような財政問題を理解するためには,公共経済学的観点からの基礎的考えを踏まえて捉える必要があります.公共経済学の講義ではこれらの財政問題を正しく理解した上で,国民の生活水準を引き上げるためにはどのような財政システムが望ましいかを考える基本的な視点について考えたいと思います.

なお,この講義はミクロ経済学の基礎的知識を前提として行なわれますので,前年度までにミクロ経済学の講義を履修しておいてください.


評価について

各期末試験および小テスト(原則として毎回)によって評価します.


テキスト


講義ノート

 講義ノート(レジュメ)はPDF形式です.当該講義の終了後に公開しますので,必要な場合は各自プリントしてください.閲覧および印刷には adobe社 から提供されている adobe reader(無償)が必要ですのでご注意ください.また,講義中に配布した参考資料については原則として再配布やweb上での公開は行いません.

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前期

  1. 公共経済学とは (04/11)
  2. 公共部門の概略 (04/18)
  3. 日本の財政 (04/25)
  4. 国民と政党政治 (05/09)
  5. 厚生経済学の命題[1]部分均衡分析 (05/16)
  6. 厚生経済学の命題[2]一般均衡分析 (05/23)
  7. 公共財とは何か (05/30)
  8. 公共財の最適供給と政策 (06/06)
  9. これまでのふり返り (06/13)
    *資料は講義にて配布します。
  10. 自然独占の定義と問題点 (06/20)
  11. 自然独占と政策 (06/27)
  12. 外部性とは何か (07/04)
  13. 外部性と政策 (07/11)
  14. 情報の非対称性 (07/18) *資料は講義にて配布します。
  15. 不確実性 (07/25)

後期

  1. 環境問題とは (09/26)
  2. コモンズとソーシャルキャピタル (10/03)
  3. 環境問題と政策 (10/10)
  4. 税:租税原則 (10/17)
  5. 税の帰着分析 (10/31)
  6. わが国の財政の現状 (11/07)
  7. 国債発行の問題点 (11/14)
  8. 最適課税論 (11/21)
  9. 年金とは (11/28)
  10. 年金財政の現状と課題 (12/05)*資料は講義にて配布します。
  11. 介護保険制度 (12/12) *テキストとしてこちらのファイル(公的介護保険制度の現状と今後の役割、厚生労働省)を各自印刷して持参してください。
  12. 公的医療保険制度 (12/19)
  13. 児童・家族政策 (01/09)
  14. 公益企業と公共料金 (01/10)
  15. 総括 (01/16)